2015年 07月 26日
土用のころの行事を訪ねて真如堂と下鴨神社へ・・
美しい緑の木立の奥に見える塔・・・。
ここは京都市左京区にある 真如堂(しんにょどう)。
正式には鈴聲山(れいしょうざん)真正極楽寺(しんしょうごくらくじ)、
天台宗のお寺です。
ご本堂はこちら。
ここ真如堂では毎年7月の25日に宝物虫払会が行われ、
『真如堂縁起』をはじめとした当寺所有の数々の寺宝約200点が
土用の風にあてるために本堂に並べられます。
その虫干しは一般にも公開されるので、
私たちは年に一度だけそれらの宝物を目の前で眺められるというわけです。
(『真如堂縁起』は写本公開)
もちろん宝物は撮影禁止なのでここにのせることはできませんが、
掛け軸やら文書やら、なんとまあ・・いっぱいあること。
本堂の中に所狭しと並べられ、掛けられして、
そこに土用の風が気持ちよく吹きわたっていましたよ。
こうやって毎年虫干しを繰り返し、繰り返しして伝えられてきたのだなあ。。。。
宝物は撮影できませんが、同時に公開されている書院のお庭は撮影Ok。
こちら、涅槃の庭。
真ん中の石たちはお釈迦様が寝ておられるように見えますか??
さてこの日、真如堂ではもうひとつ変わった(?)ものがいただける。
公開されている『安倍晴明蘇生之図』によると、
安倍晴明は流行病で死んで閻魔王のもとに引き出されたものの、
不動明王の口添えで再びこの世に戻ることになったらしいです。
晴明が蘇生して気がつくと懐から
この『結定往生之秘印』が転がりでたといいます。
これを持つ者は必ず極楽に行くことができるという印。
真如堂ではこの日、
『安倍晴明蘇生之図』を前にしてこの結定往生之秘印を
直接授与していただけますが・・・
授与料500円。
うーむ・・・、500円で極楽が買え、あわわわ・・・
さて、土用のいい風が通るといっても、やっぱり暑い暑い・・。
場所を変えてこちらは露店で賑わう糺の森(ただすのもり)。
さすがにここは体感温度-3度って感じ。
そうです、次に行ったのは 下鴨神社 。
楼門と・・
拝殿と奥に本殿と・・・
なんかへんなのでたぁ・・・
この像はなんだかよくわからないから、おいといて・・・
今回の目的は、御手洗(みたらし)祭 です。
平安時代、貴族は季節の変わり目に禊祓いをして罪や穢れを祓っていました。
以来、土用の丑の日に下鴨神社の御手洗池に足を浸すと厄払いができるということで、
御手洗社では『足付け神事』が行われます。
ここから池に入っていって・・・
途中でろうそくに火をもらって・・・
ここに運んでお供えして、無病息災をお祈りする。
でもねぇ、池の中というか、川辺というか、だから、
風が吹きわたってもらったろうそくの灯がすぐに消えちゃうんだなあ・・。
仕方がないからここで隣のろうそくから火を分けてもらっときました。。。
・・・ていうか、みんなもちょっとした水遊び気分^^;
水はさすがにキーンと冷たくて足がしびれるくらいだけれど、
その澄んだ冷たさが妙に心地よくて、
まさに身体の中まで浄化されるようでしたよ。
すっかり気分がクールになったところで、身体もクールにしようとかき氷。
河原町通りに戻って 茶房いせはん で くろ蜜金時ミルク(900円)。
ミルクは別添えで出してもらえるので、ドハドバかけちゃうもんねー。
氷はキメが細かくてめっちゃさらっとしている。
黒蜜もとっても涼やかな甘さ。
甘いけれどまったくべたつかないのがすごい!
それにまた、あんこがおいしいったら!!
やっぱりかき氷は甘味処のにかぎるなあ・・・。
おまけ・・・・
お昼は下鴨神社近くの洋食屋さん のらくろ でこれ。
トルコライスっていうんだよ、これ。
長崎県とかで聞くトルコライスとちょっと違って、カツがのったオムライスって感じ。
この卵の半熟具合がもう絶妙で絶妙で・・
いよっ!、プロ!!!って誉めたたえたい!
あと、下鴨神社といえば、みたらし団子とこれ・・
ゑびす屋加兵衛 の 矢来餅(やきもち) (2個270円)。
もっちりとした皮と程よい甘さのあんこ。
たった2個しか買わなくても、その都度きっちり包装してくださる。
丁寧な仕事のお餅といいお商売のやり方といい、
こちらもプロ!でありました。
みたらし団子の記事は こちら
by michirudesu
| 2015-07-26 18:48
| 京都な日常